最新 地学事典 「コーナー周波数」の解説
コーナーしゅうはすう
コーナー周波数
corner frequency
地震の変位波形のフーリエ振幅スペクトルを特徴づける周波数。それより低周波側の平坦な部分と,高周波側の傾斜した部分(フォールオフ)を分ける。J.N.Brune(1970)は,震源近傍におけるS波のコーナー周波数f0が震源断層の半径rと,r=2.34β/2πf0(β:S波速度)の関係があるモデルを提出した。この関係は,微小地震の観測波形から震源断層の大きさを求めるためによく用いられる。低周波側の平坦な部分の振幅はフラットレベルと呼ばれ,変位波形のパルス面積を表しており,地震モーメントを計算するのに用いられる。フォールオフの部分は,大・中・小地震では両対数グラフで傾き2になることが知られている。
執筆者:飯尾 能久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

