システム・オン・ア・チップ(読み)しすてむおんあちっぷ(その他表記)system on a chip

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

システム・オン・ア・チップ
しすてむおんあちっぷ
system on a chip

微細加工技術を使って電子回路を高集積化し、高機能をもつ大規模電子システムを半導体ワンチップに収めたもの。ワンチップ・マイクロコンピュータもその例ではある。大型コンピュータでは処理速度はチップ間の配線長で大きく左右されることから、大規模システムでも高集積化して1チップに収めることが望まれる。ワンチップ化ができれば、ニューラルネット、MPEG(エムペグ)による動画処理機能、ネットワーク端末など各種のLSIが一括搭載できるので、マルチメディア対応の各種情報機器に大変有用である。

 1970年代、ワンチップに収めるためにチップサイズを大きくして対処しようというウェーハースケールLSIのアイデアがあったが、技術が伴わなかった。最近になって、チップサイズは小さいまま高集積技術でワンチップ化する動きが生まれている。たとえば、加工可能な最小線幅を従来の数分の1の幅の0.18マイクロメートルとする微細加工技術が開発され、パソコン20台分を搭載したワンチップ高機能コンピュータやワンチップ携帯用情報機器が可能となった。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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