コンピュータの分類の一つを表し、マイクロプロセッサーを使ってつくられた小型のコンピュータ一般をさす。多くの場合、マイクロプロセッサーとメモリーなどだけをのせた1枚の基盤でできており、物理的に「ごく小さな(micro)」ものとなる。自動車エンジンの制御、洗濯機や空調機の自動制御など、機器装置に付加価値を与える目的で組み込まれているものも多い。
1970年代に、基盤1枚でできたマイクロコンピュータは、それこそ個人が趣味で購入できる最初のコンピュータとなった。日本語では、その意味も込めてマイコン(マイコンピュータmy computer)とよばれたが、本格的なパーソナルコンピュータ(パソコン)が生まれるとそれにとってかわられた。
[筧 捷彦]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...