シノドント(その他表記)Sinodont

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シノドント」の意味・わかりやすい解説

シノドント
Sinodont

アメリカの人類学者 C.G.ターナーが,中国型の歯をもつ集団という意味で用いた言葉。モンゴロイド人種群のうち,中国からシベリアを経て南北両アメリカ大陸に分布する人々の歯に,上顎切歯のショベル形や第3大臼歯の退化形が多いなど,いくつかの共通点が認められるところから,こう呼ばれるようになった。モンゴロイド人種のなかでも東南アジア方面ではシノドントの特徴が認められないので,これらの集団はスンダドント Sundadontと呼ばれている。現代日本人はシノドントに入るが,縄文時代人はスンダドントであったとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android