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集団 しゅうだん group

翻訳|group

6件 の用語解説(集団の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

集団
しゅうだん
group

一般には複数の人々の集合を呼ぶが,単に個体の集合というよりは,ある特定の複数個人間の相互作用のからまりが一つの機能的単位となるとき,これを集団という。特に K.レビンは人々の間に相互依存関係が存在することを集団の本質的特性と考えるべきであると主張している。

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デジタル大辞泉の解説

しゅう‐だん〔シフ‐〕【集団】

人や動物、また、ものが集まってひとかたまりになること。また、その集まり。群れ。「集団で登校する」「野生馬が集団をつくる」「集団生活」
なんらかの相互関係によって結ばれている人々の集まり。「政治集団」「演劇集団

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百科事典マイペディアの解説

集団【しゅうだん】

広義には複数の個人の集りをいう。社会学では中心的概念の一つだが,その概念規定は多様である。一般に,構成員間に共通の思考枠組み規範および共属感情があり,一定の相互作用が継続されていることが,〈集団〉の基本的要件と考えられている。
→関連項目グループ・ダイナミクス群集

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅうだん【集団 group】

ある目標をもち,それを達成するために相互に活動しあい,共属していると感じている複数の人々の結合を集団あるいは社会集団という。ビジネスや教育のための集団のように,目標が明確に限定されている場合もあるし,友人の集団のようにいっしょにいること自体が暗黙の目標になるという場合もある。人々の相互作用が定期に組織的に行われる場合もあるし,そうでない場合もある。共属の感情が強くて一体感や〈われわれ意識〉(we‐feeling,成員が自覚的に集団それ自体を一つの主体として意識するところに生ずる共通の感覚)をもつ集団もあるし,それが弱い集団もある。

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大辞林 第三版の解説

しゅうだん【集団】

人・もの・動物が集まって一まとまりになること。また、その集まり。 「先頭-」 「猿の-」 「 -で登校する」 「十余隻の敵艦船雑然として-せるを/此一戦 広徳
ある共通の目的をもち、相互に依存関係をもつ人の集まり。 「政治-」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

集団
しゅうだん
group

成員間に有機的かつ機能的な相互依存の関係が認められる集合体。人はまず家族という集団のなかに生まれ、そこで成長するにつれて近隣の子供集団や学校集団の一員となり、学校卒業後はある特定の職業集団の一員として生活の糧(かて)を稼ぎ、新しい家庭をつくり、また人によっては政党や労働組合に所属し、文化やスポーツやレクリエーションのクラブなどにも所属する。このように、人は同時に複数の集団に所属しており、またライフ・サイクルの進展に応じて所属集団も異なってくるのである。したがって、社会生活とは多面的な集団生活のことであり、社会とは多種多様な集団のネットワークであるといってもよいだろう。人類史とは人々の集団生活の歴史であり、この意味で有史以来、最初に存在したのは個人ではなく集団であり、個人はあくまでも集団のなかの個人であった。[佐藤慶幸]

社会の器官としての集団

社会とは諸集団のネットワークであるが、しかし人々の日常的な社会生活は同一集団のメンバー同士の相互コミュニケーション行為以外に、特定の集団メンバーとしてよりは、むしろ社会人一般として他の人々とのコミュニケーション行為を行うことが多々ある。たとえば、商店で品物を買ったり、駅で切符を買ったり、あるいは患者として病院に行ったり、人に道を尋ねたり尋ねられたり、あるいはこのような一時的な対人関係ではなく、交通信号を守ったり、ある順番を守ったりする行為を、われわれは日常的に行っている。しかしこれらの社会的行為は集団における行為とは区別される。人間の身体に例えていえば、社会は種々の機能を果たしている器官としての集団と、それらの器官の間の関係、およびそれらの器官の間を流れてそれらを連結している血液の流れとしての個々の多くの人々の行動から成り立っているといえよう。[佐藤慶幸]

集団の形成

ところで、社会の器官としての集団は、単なる人々の一時的な関係や行動とは区別される、一定範囲内での割合に持続的な人間関係のネットワークよりなるとみなされる。それではどのような要件があるときに、人々は集団を形成するのであろうか。人がある欲求を継続的に充足しようとし、しかも1人ではその欲求を充足することができないときに、人々は集団を形成するといってよい。すなわち、人がある欲求を充足するために、他の人と共同目標をたてて、その目標達成に向かって継続的に協働するとき、そこに集団が形成され、存続しているといえよう。その継続的な他者との協働過程で、お互いが守らなければならない集団規範が形成され、その規範の相互遵守によって集団の秩序が維持される。この集団規範による集団秩序は、各集団メンバーが集団のなかでそれぞれ一定の地位を占め、その地位に伴う一定の役割を遂行することによって維持される。さらに集団の共同目標に向かっての継続的な協働過程で、人々は同じ集団のメンバーであるという「仲間感情」を抱き、それによって集団と外部社会との区別を意識するに至る。[佐藤慶幸]

共同性と個体性

要するに、人間は1人では生存できず、そのために他の人々と集団を形成することによって人間としての諸欲求を充足しうるのである。このような集団現象は、人間のみならず、他の動物や昆虫などにもみられるが、それらが人間の集団と基本的に異なるのは、人間の場合は、学習を通して習得性情報処理能力を身につけることによって初めて、集団のメンバーとして行動できるようになるのに対して、動物や昆虫の場合は、集団行動の仕方が生得的な生物遺伝情報として身体に組み込まれている点にある。
 人間は集団生活を通して社会人として成長し他の人々との共同性を身につけると同時に、ひとりひとりが個性ある人間としての個体性をも発揮し、社会に新しいものを付け加える能力を習得するのである。すなわち、人は集団における共同生活を通して社会人として成長することなしには、個性的人間にもなりえないのである。このような個性的人間を育成しなければ集団の発展もありえないのである。それゆえに、集団が集団として存続し発展するためには、人々の間に共同性意識を育成することによって彼らに集団目標を達成させると同時に、そのことを通して集団の個々のメンバーの諸欲求をも満たし、彼らの個性や主体性を育成することによって、集団に対して彼らの創造的能力を発揮させることである。共同性と個体性という一見して相反する要素のバランスのとれた補完関係こそ、集団の存続、発展のための条件である。
 集団における共同性と個体性ということは、次のように考えることができる。共同性は、集団メンバーが集団の価値や規範を守り、共同目標に一体化し、それを達成するために彼に与えられた集団内の地位に基づく役割を遂行することによって、維持される。しかし、この地位に基づく役割は、集団の価値や規範によって規定されているとはいえ、その規定は一般的で抽象的でしかない。その役割を遂行するのは具体的で個性的な生身の人間であるから、抽象的に規定された役割は、それぞれ異なる個体性をもつ生身の人間によって理解され解釈されて個性的に遂行されるのである。具体的にいえば、家族という集団にあっては、父親や母親という地位に基づく役割は、それぞれの価値や規範(文化や制度)によって、その望ましいあり方が方向づけられているが、その役割を実際に遂行するのは、それぞれの個性をもった具体的人間としての父親であり母親であり、またこの両者の具体的な関係である。日本の家族という集団の特性を抽象して一般論を論じうるが、個々の家族はそれぞれの個性をもっているのである。[佐藤慶幸]

社会発展の要件

それゆえに、われわれは集団を、単に個人を社会化し、個人をそのうちに取り込むという側面からのみ考察するのではなくて、集団的な共同生活のなかで人々はそれぞれ個性ある人間として成長しうるということ、そして、そのことが集団の、広くいって社会の発展のための基本的要件であるということからも集団を考察しなければならない。[佐藤慶幸]
『清水幾太郎著『社会学講義』(1950・岩波書店) ▽清水盛光著『集団の一般理論』(1971・岩波書店) ▽思想の科学研究会編『共同研究 集団――サークルの戦後思想史』(1976・平凡社)』

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世界大百科事典内の集団の言及

【個体群】より

… 実験室において研究のために飼育増殖される生物種の一群もやはり個体群と呼ばれるが,自然の個体群と明確に区別するため,実験個体群と呼ばれることが多い。遺伝学では集団という語を用いる場合が多く,特に同じ遺伝子給源をもつ複数の集団をメンデル集団またはガモデームgamodemeと呼んでいる。概念的には,それぞれの生物種の地理的分布の広がりにつれて連続または不連続的な生理・生態的特性を示すいくつかの地域個体群や,すでに亜種とされるほどの種分化の進んでいる亜種個体群などを認めることができるし,さらにはそれらを包含した種個体群というものを想定することもできる。…

【社会】より

マッキーバーがアソシエーションから区別してコミュニティと呼んだものがこれであって,農村と都市がその2大区分をなす。必ず一定の政治的に区分されたテリトリーと結びついていることを本質的特性としており,この点で次に述べる集団と区別される。前述の全体社会は,地域社会の中の最大のものに当たる。…

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