シヤオメイ関(読み)シヤオメイかん(その他表記)Xiaomei guan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シヤオメイ関」の意味・わかりやすい解説

シヤオメイ(小梅)関
シヤオメイかん
Xiaomei guan

中国南東部,チヤンシー (江西) 省とコワントン (広東) 省の境にある峠。標高は 300~400mと低い。ターユイリン (大 庾嶺) 山脈 (梅嶺) を越えて,北のチャン (長) 江水系と南のチュー (珠) 江水系を結ぶ交通路として古くから利用された。宋代に関が設けられて,メイ (梅) 関あるいはメイリン (梅嶺) 関とも呼ばれた。明末に中国を訪れたイタリア人のカトリック伝道者マテオ・リッチや,清代の中国駐在イギリス大使マッカートニーなども通っており,大使路とも呼ばれていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android