シンガポール華僑虐殺事件

山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説

シンガポール華僑虐殺事件
シンガポールかきょうぎゃくさつじけん

日本軍によりシンガポール攻略直後におこされた中国人虐殺事件。1942年(昭和17)第25軍司令官山下奉文(ともゆき)は,抗日ゲリラ対策と称して中国人男子のうち18歳から50歳の者に「検証」場に出頭することを命じた。同年2月21日から3月10日にかけ,抗日ゲリラと目された者を含む多くの中国人が殺害され,その数は戦後シンガポールでの軍事裁判数字でも,少なくとも5000~6000人とみなされている。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android