たちこもの

精選版 日本国語大辞典 「たちこもの」の意味・読み・例文・類語

たちこも‐の

  1. 「発(た)ち」または「発ちの騒き」にかかる。語義、かかり方は未詳
    1. [初出の実例]「多知許毛乃(タチコモノ)(た)ちの騒(さわ)きにあひ見てし妹が心は忘れせぬかも」(出典万葉集(8C後)二〇・四三五四)

たちこものの補助注記

「立ち鴨の」の上代東国方言形で、鴨の群がいっせいに飛び立つ時の騒がしさをあらわして「発ちの騒き」に続くと見る説が有力であるが、「立薦(たつこも)」の上代東国方言と見て、同音で「立つ」にかかるとする説もある。

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