タルタラン・ド・タラスコン(その他表記)Aventures prodigieuses de Tartarin de Tarascon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

タルタラン・ド・タラスコン
Aventures prodigieuses de Tartarin de Tarascon

フランスの作家アルフォンス・ドーデ小説。 1872年刊。プロバンス気質の主人公タルタランの愉快な冒険を描く。『アルプスのタルタラン』 (1885) ,『タラスコン港』 (90) とともに3部作をなす。

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世界大百科事典(旧版)内のタルタラン・ド・タラスコンの言及

【ドーデ】より

…彼はつねにたずさえている手帳に,見聞きした庶民生活の印象的な出来事や個人的体験をメモしておき,それをもとにほろりとするような小さな物語をこしらえるのを得意とした。このほかに中学の舎監時代の体験にもとづいた《プティ・ショーズ》(1868),南仏人の典型のようなほら吹きのお人好しを描いた《タルタラン・ド・タラスコン》(1872),普仏戦争やパリ・コミューンを素材にした短編集《月曜物語》(1873)などがある。なお1896年にはゴンクール兄弟の遺言により,アカデミー・ゴンクールの創立会員に選ばれた。…

※「タルタラン・ド・タラスコン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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