チュメン(英語表記)Tyumen'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チュメン」の意味・わかりやすい解説

チュメン
Tyumen'

ロシア中部,西シベリア,チュメン州の州都。西シベリア低地南西部,オビ川水系トゥラー川にのぞむ河港都市。 14世紀に起源をもつタタール人の町チンギトゥラーのあったところに,1586年ロシアの城塞都市としてつくられた。 19世紀末鉄道が敷設されると,貨物の積替え地として栄えた。ロシア革命後工業も発展し,造船,船舶修理,電機鍛造・プレス設備,医療設備,木材加工,合板,プレハブ家屋,毛皮加工,製靴ラシャなどの工業が盛んとなった。 1960年代から始ったオビ川沿岸のチュメン油田の開発は,この地域の中心である市の発展,人口の増加を促した。工科・建築,農業,教育,医科,産業の各大学,郷土博物館がある。市から石油産地スルグートへ鉄道が延び,パイプラインも通じている。鉄道分岐点で,空港もある。人口 58万1758(2010)。

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