コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

貨物 カブツ

6件 の用語解説(貨物の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

か‐ぶつ〔クワ‐〕【貨物】

品物。荷物。かもつ。
貨幣や財産。
[補説]1の意味では、明治初期までは「かもつ」より「かぶつ」が一般的であった。

か‐もつ〔クワ‐〕【貨物】

貨車・船舶・トラックなどで輸送する物資。
貨物列車」の略。「貨物が通る」
品物。荷物。かぶつ。
「おみや母子への土産にとて、浜にて整へたる『形なき―』」〈逍遥内地雑居未来之夢〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

貨物【かもつ】

運送の対象となる物品の総称。輸送機関によりトラック貨物,鉄道貨物航空貨物,海上貨物などに区分される。ことに国内輸送においてトラック輸送による貨物取扱高は日本経済の発展に伴い拡大し,1996年度でみると国内輸送総トン数の91%,トンキロ数(輸送量×距離)の53%を占めるようになった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

かもつ【貨物】

国際,国内を問わず輸送の対象となる物品を貨物goods,freight,cargoという。国際的にも国内的にも生産の分業化が進展するにつれて商品取引が拡大し,市場の地域的拡大も進む。このような商品市場の地域的拡大を可能にするのが輸送活動であり,輸送の対象となる商品が貨物である。19世紀後半になって国際貿易が活発になるにつれて穀物,鉱石,金属,その他原材料の輸送がふえていった。国際取引の対象となる貨物は,当初はおもに大量に輸送される嵩高(かさだか)貨物bulky cargoであり,乾貨dry cargoであった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

かもつ【貨物】

貨車・トラック・船・飛行機などで運送する比較的大きな品物。荷物。
貨物列車 」の略。
「かぶつ(貨物)」に同じ。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貨物
かもつ

輸送機関によって運ばれる物品の総称。貨物を取り扱う形態から分類すると、一般貨物と特殊貨物に分けることができる。特殊貨物とは特別な荷扱いや積み付けを必要とする貨物であり、液体、粉流体、動物、植物、重量品、危険品などが含まれる。これに対して一般貨物とは、雑貨ともよばれているが、特殊な取扱いを必要としない貨物の総称である。われわれが通常目にする段ボール箱に詰められた工業製品、食料品、農産物などが、一般貨物に分類される。
 マクロ的に貨物の規模を測る単位としては、重量であるトン数と、これに輸送距離(キロメートル)を掛け合わせたトンキロがある。わが国の貨物輸送量は1950年代後半からの高度経済成長期に大幅に増大したが、1970年代に入ると成長は鈍化した。1999年度(平成11)の貨物輸送トンキロは5581億トンキロであり、これは1960年度(昭和35)の4倍に達している。
 貨物を運ぶ輸送機関は、自動車(トラック)、鉄道、内航海運、航空があり、それぞれの輸送機関が運んだ貨物の割合は輸送機関分担率として示される。わが国における輸送機関分担率をみると、貨物の輸送はトラックに依存する傾向が一段と強まっている。2000年度(平成12)のトン数ベースにおけるトラックの輸送機関分担率は、90.6%であり、これに対して内航海運8.4%、鉄道0.9%、航空0.0%である。貨物輸送ではトラックが圧倒的なウエイトを占めており、これとは対照的にかつての主要な輸送機関であった鉄道は著しく役割を減じている。また輸送距離を加味したトンキロでは、トラック54.2%、内航海運41.8%、鉄道3.8%、航空0.2%であり、本来長距離輸送において競争力をあまりもっていなかったトラックがトンキロベースでもいまや最大の輸送機関となっている。
 現代の貨物輸送では輸送コストの削減、輸送時間の短縮、輸送の利便性などが強く求められている。トラックは他の輸送機関に比較してこうした条件に適合しており、その結果として、経済活動によって生じる貨物の大部分の輸送を担っている。
 最近、貨物に大きな変化が生じている。まず輸送対象となる貨物が軽く、薄く、短く、小さくなっており、こうした現象は軽薄短小化とよばれている。たとえば、コンピュータなどに端的に示されるように、技術革新の進展によって製品がますます小型化している。貨物自体が小型化しているために、20~30キログラムを上限とする小型貨物輸送サービスである宅配便の範疇(はんちゅう)に貨物が収まるようになっている。貨物における軽薄短小化の傾向は、宅配便市場が急激に拡大する要因の一つと考えられている。
 さらに最近では貨物の運ばれる形態が大きく変化している。これは多頻度小口化とよばれる。たとえば、工場や店舗に納められている貨物は従来1週間に1回まとめて輸送されていたが、納入先の要望によって毎日配送されるようになる。単純に計算すると、これによって輸送回数は従来の7倍に増加し、1回当りの貨物の量は従来の7分の1に減少する。こうした多頻度小口化は、納入先の企業が、運ばれてくる貨物を在庫として抱え込まないように、むだを排除するために行われている。「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」配送するジャスト・イン・タイム(just in time)輸送はこの多頻度小口化の典型である。
 現在では多頻度小口化が一般に普及している。こうした形態での貨物の輸送は、発注する側の都合が最優先されており、逆に納入する側の企業は物流システムがいっそう複雑になったり、コストの増加を招いたりしている。また、多頻度小口化が普及することによって、マクロ的には非効率な輸送の回数が増加し、環境問題や交通渋滞の悪化など道路交通への影響が懸念されている。
 一般貨物においてもさまざまな形状や特質があるが、それらの貨物の取扱いをいかに効率的に行うかが大きな課題であった。こうした課題を実現するための方式として、コンテナやパレットがある。
 コンテナは一定の規格に統一された輸送用の容器であり、これに貨物を積み込めば異なる各種の輸送機関に積載可能で、一定の強度が保たれて貨物を保護することができる。またコンテナ自体も反復的に使用することが可能である。国際海上輸送では、20フィート(約6メートル)や40フィートの国際的に統一した規格のコンテナに輸出入貨物が積み込まれている。こうしたコンテナの利用により、港や貨物駅といったターミナルでの荷役が大幅に効率化されて、貨物の輸送効率や輸送時間が改善された。貨物をコンテナで運ぶ方式が普及することをコンテナリゼーション(containerization)とよんでいる。
 また貨物を輸送機関に積載する荷役作業を効率化するためにパレットが使われている。パレットは荷役や格納のための規格化された荷台のことであり、パレットの上に貨物を載せ、これをフォークリフトで輸送機関に載せたり、輸送機関から降ろしたりすることで荷役効率を大幅に効率化することができる。また貨物をパレットに積み付けて、発地から着地までその貨物を取り崩すことなく、一貫して輸送・保管することを一貫パレチゼーション(palletization through transit)とよんでいる。[齋藤 実]
『野村宏著『輸送産業』(1980・東洋経済新報社) ▽中島啓雄著『現代の鉄道貨物輸送』(1997・成山堂書店) ▽カーゴニュース編著『現代のトラック産業』(1998・成山堂書店) ▽桜井徹他著『交通運輸』(2001・大月書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の貨物の言及

【車扱貨物】より

…JRの貨車を使用して運送する貨物をいう。コンテナーを使用して運送する貨物はコンテナー貨物とよぶ。…

【通運事業】より

…鉄道で輸送される貨物の集配,積卸し,取次ぎを行う事業について1990年まで用いられていた名称。鉄道貨物輸送は,線路上の鉄道輸送そのものと,その両端の貨物駅と荷主との間を結ぶ通運とから成立しており,これら両者が結合することによって,はじめて発荷主から着荷主の間における一貫輸送が行える。…

※「貨物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

貨物の関連キーワード議案年問わんより世を問え問わず語り物品儲け口洋の東西を問わず返路利用インドの経済特区(SEZ)国際バルク戦略港湾連結の範囲

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

貨物の関連情報