世界大百科事典(旧版)内のデカン・トラップの言及
【アーンドラ・プラデーシュ[州]】より
…そこは標高300~600mのゆるやかに起伏する準平原状高原で,所々に花コウ岩の巨岩を戴くコンダkondaとよばれる残丘がそびえる。中央部は花コウ岩の風化したやせた赤色土が広がるが,北端部や諸河川の谷底平野にはデカン・トラップDeccan Trapの黒色土が分布する。降水量は北部では800mm以上であるが,南西部では600mm以下となり,半乾燥地帯に属する。…
【インド】より
… デカン高原の北限は,アラバリ山脈,デリー市南方,ラジマハール丘陵を結ぶ線にあたる。デカン高原の地質は,先カンブリア時代の片麻岩・花コウ岩層を基盤とし,北西部では白亜紀以降の断層運動の際に噴出した玄武岩台地(デカン・トラップ)をのせている。この玄武岩の風化土がレグール(熱帯黒色土壌)とよばれる肥沃な黒色土である。…
【ガーツ[山脈]】より
…山脈の西側は断層崖と思われる急斜面であるが,東側はデカン高原へ漸移し,山脈と呼ぶにふさわしくない地貌を呈する。ゴア以北は玄武岩質溶岩(デカン・トラップ)からなり,その水平構造に応じて形成された階段状の地形,つまりガーツ地形を示す。平均標高はおよそ900m。…
※「デカン・トラップ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」