デカン溶岩台地(読み)デカンようがんだいち(その他表記)Deccan Trap

改訂新版 世界大百科事典 「デカン溶岩台地」の意味・わかりやすい解説

デカン溶岩台地 (デカンようがんだいち)
Deccan Trap

デカン高原の北西部を占める世界最大の溶岩台地。約6500万年前,インド亜大陸(現在のインド半島)が南半球から北へ移動中に,大量の玄武岩質溶岩が多数の噴出口からくりかえし噴出して生じた。現在はその西半分が失われ,アラビア海沿岸は1000mの崖となり,数多くの平たんな溶岩流層の断面が露出している。全体積は70万km3以上,広さ50万km2を覆い,東西1500km,南北1400km。1枚の溶岩流が200km以上にわたって追跡される。噴出当時は先カンブリア時代の基盤岩の凹地を埋めて堆積したが,その後の浸食作用により,硬い溶岩が高原状の地形として残った。岩石は90%以上が流動性の大きいソレアイト質玄武岩,残りがアルカリ岩系の溶岩,火砕岩,貫入岩などからなる。
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最新 地学事典 「デカン溶岩台地」の解説

デカンようがんだいち
デカン溶岩台地

Deccan plateau

インド半島中央部西半を占める玄武岩溶岩からなる台地。Deccan trapとも。5×106km3を超えると推定される溶岩の大部分は68~65Maに噴出したものであり,西ガーツ山脈のプネー付近で厚さ3,000m,東および南に向かって薄くなる。西半部は薄い溶岩の累重(compound flow)からなるが,東・東南部では数枚の比較的厚い溶岩流(simple flow)からなる。1枚の溶岩流で100km以上追跡できるものもあり,洪水玄武岩の典型例とされる。岩石は分化したソレアイト質玄武岩が主。現在,インド洋のレユニオン島付近にあるとされるホットスポットの活動の始まりに対応する火山活動によってできたと考えられている。

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