ニシキツノガイ(読み)にしきつのがい(その他表記)beautiful tusk shell

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニシキツノガイ」の意味・わかりやすい解説

ニシキツノガイ
にしきつのがい / 錦角貝
beautiful tusk shell
[学] Fissidentalium formosa

軟体動物門掘足綱ツノガイ科のツノガイ。紀伊半島以南の熱帯太平洋に分布し、浅海の砂底にすむ。殻長80ミリ、殻口径15ミリに達する大きさで、殻は殻口から背方に向かうにしたがって細まり、また緩く弓形に湾曲する。殻表には17条内外の太く丸みのある縦肋(じゅうろく)があり、紫、赤、緑、白の色帯が虹(にじ)模様を示して美しい。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のニシキツノガイの言及

【ツノガイ(角貝)】より

…また通常背方へ弓形に曲がるが,まっすぐな種(ハリツノガイ)もある。多くは白色または半透明であるが,緑青色(ゾウゲツノガイ)や黄色(ヒラツノガイ),赤紫色(ニシキツノガイ)のこともある。表面は平滑または縦に肋条がある。…

※「ニシキツノガイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android