最新 地学事典 「ハットン説」の解説
ハットンせつ
ハットン説
Huttonian theory
過去の地質現象も,現在地球上で起こっている地学現象と同じ原理によって支配されており,地質時代に起こった大規模な一見異質な現象も,現在働きつつある地学的営力によって説明されうるという考え。斉一説というが,中世以来の神秘主義・非合理主義を否定して,近代的合理主義の世界観を地学の分野に初めてもたらしたものとして高く評価される。J.ハットンはA.G.ウェルナーの水成論に反対し,花崗岩や玄武岩はマグマが固結して生じたと主張した(火成論)。また,水の作用により地表が侵食され,堆積物は水底に堆積し,やがて固化して岩石を生ずると考え,地球内部の熱(あるいは火)の力で地球表面は隆起し新しい陸地を生じたり,一部は変位して不整合関係を生ずると考えた。 参考文献:J.Hutton(1795) Theory of the Earth, Edinburgh;J. Playfair(1802) Illustrations of the Huttonian Theory of the Earth
執筆者:荒牧 重雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

