はつ姿(読み)ハツスガタ

デジタル大辞泉 「はつ姿」の意味・読み・例文・類語

はつすがた【はつ姿】[書名]

小杉天外の処女小説。明治33年(1900)刊。序文は、わが国における自然主義文学論の先駆とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のはつ姿の言及

【小杉天外】より

…青年時代政治家志望だったが,文学に転じ,斎藤緑雨(りよくう)の門に入って,1892年《改良若旦那》を発表,93年緑雨との合著《反古袋(ほごぶくろ)》を刊行,風刺的傾向がめだった。その後,尾崎紅葉に接近してその推挙により《改良若殿》などを発表,また後藤宙外らの丁酉(ていゆう)文社に加わってしだいに文名をあげ,1900年の《はつ姿》から02年の《はやり唄》が出るにおよんでゾライズムの大家と仰がれた。かくて翌年の《魔風恋風》は新聞小説として空前の人気を呼んだ。…

※「はつ姿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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