精選版 日本国語大辞典 「自然主義」の意味・読み・例文・類語
しぜん‐しゅぎ【自然主義】
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19世紀後半のフランスを中心におこった文芸思潮。写実主義の延長線上にあって理想を排して現実をありのままに描こうとする立場。自然科学の影響をうけ,人間は遺伝と環境によって決定される存在であるとの観点から創作を行った。ゾラ,フローベール,モーパッサンなどが有名。日本では日露戦争後の近代文学の確立期において最も影響力をもった。島崎藤村の「破戒」,田山花袋の「蒲団(ふとん)」の出現や,島村抱月・長谷川天渓らの評論によって自然主義時代の到来が告げられたが,文芸思潮としてはその後急速に分化衰退し,私小説化・心境小説化の方向をたどった。上記以外に国木田独歩・徳田秋声・岩野泡鳴・正宗白鳥・近松秋江らがいる。
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1870年前後からフランスを中心に各国に広まった文芸思想。文学も科学とその実証主義の方法と成果を取り入れ,自然と物質の条件のもとにある現実を客観的に描かなければならないとした。フランスの作家ゾラがその最も熱心な提唱者で,彼は遺伝と環境の支配下にある一家族に題材をとる小説を書き,『実験小説論』(1880年)でみずからの自然主義文学理論を明らかにした。科学への素朴な信仰を共有した時代の産物。
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…しかし,ロマン主義に代わって写実主義こそが時代の文学的潮流となったことを決定的に印象づけたのは,フローベールの小説《ボバリー夫人》(1857)である。フローベール自身は写実主義派の文学理論や実作に強い嫌悪の念を抱いていたにもかかわらず,《ボバリー夫人》以下の諸作によって,この作家は写実主義文学の真の巨匠とみなされるに至り,後の自然主義の作家たちからも先駆者と仰がれることになった。同じ時期,ゴンクール兄弟は,事実の記録と文献資料によって小説の客観性をつらぬきながら,きわめて技巧的な文体を駆使して,多くは病理学的な異常性を持った人間像を描きだし,独特の写実主義小説を作りだした。…
…その例外を除けば,構造的な作品は,外国文学の〈モデル〉に忠実な作品であり,たとえば儒者の〈文〉や,森鷗外,夏目漱石,芥川竜之介の小説である。いわゆる〈自然主義〉の小説家たちは,みずからゾラやモーパッサンの範に従うつもりでいたが,フランス人の作品のうちに,小説の全体の構成だけは,けっして読みとらなかった。それを読みとるためには,単なる技法上の問題を超えて,それぞれの国語の構造と世界解釈の基本的な態度のちがいを,見破らなければならなかったろう。…
…一言でいうとロマン主義の反理性主義は時間,空間における個性の重視,その意味での反普遍主義として現れ,初期ロマン主義者のJ.メーザーはロマン主義のこの傾向を典型的に示している。 ところでロマン主義は反理性主義の立場とともに,反自然主義,反自然法の立場をとり,主として後者を通して歴史的方法としての歴史主義に結びつく。自然主義もやはり一種の普遍主義であるが,しかしここにいう〈普遍〉性は理性主義のそれとは多少異なっている。…
…歴史主義という語は非常に多義的に用いられ,一定の定義を与えることは困難であるが,共通している点は,人間生活のあらゆる現象はすべて個別具体的な歴史的時空において発生し継続し消滅するものであるから,物理的時間・空間概念とは別の歴史的流れのなかにおいてその生成と発展とをとらえなければならない,という主張である。 自然的宇宙はすべて一様であって画一的な法則によって支配されているものであるから,自然の一部である人間や社会もこのような見地から説明されなければならないという考え方に立った〈自然主義naturalism〉に対して,人間と文化と社会とは能動的で主体的なものであるから単なる自然現象とはみなすことはできず,具体的な歴史的場面と関連させて人間的出来事の価値と意味を解明しなければならないとする〈歴史主義〉は遠く古代ギリシアの時代からあったが,今日において歴史主義と呼ばれている考えと立場は19世紀に生まれた。フランス革命を準備した啓蒙的合理主義思想は,自然も人間も社会も合理的なものであって道理に合わぬものはあってはならず,不合理な旧体制を破壊して合理的につくり変えることができる体制を生みだすべきであると説いた。…
※「自然主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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