山川 世界史小辞典 改訂新版 「バスク地方」の解説
バスク地方(バスクちほう)
Euskadi[バスク],País Vasco[スペイン],Pays Basque[フランス]
ピレネー山脈西部の山麓地帯を中心にフランスとスペインにまたがる地域。スペイン側はアラバ,ギプスコア,ビスカヤ,ナバラの4県。フランス側はピレネー・アトランティック県のなかのラブール,バス・ナヴァール(低ナバラ),スールの3「地方」。非インド・ヨーロッパ語のバスク語を有し,バスク人はみずからを「エウスカルドゥン(バスク語を話す人)」と呼ぶ。バスクの諸地域は,12世紀から16世紀にかけてカスティリャ王権,スペイン王権,フランス王権に併合されていくが,フランス側はフランス革命まで,スペイン側は1876年まで地方特別法を維持。現在,スペイン側ではアラバ,ギプスコア,ビスカヤはバスク自治州を,ナバラは単独で自治州を構成している。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報