ふさ(読み)フサ

デジタル大辞泉 「ふさ」の意味・読み・例文・類語

ふさ

[副]《房のように多くのものが集まっているところからか》たくさん。一説に、みな、すべての意とも。
射目いめ立てて跡見とみ岡辺のなでしこが花―手折りは持ちて行く奈良人のため」〈・一五四九〉
[形動ナリ]多いさま。おびただしいさま。
「馬どもなど、―に引き散らかいて、騒ぐ」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のふさの言及

【神歌】より

…沖縄諸島では,神の託宣を意味するミセセル,神を崇(たか)べて降雨などの願いごとを述べるオタカベ,もとは託宣から出て現在は神に豊作などの祈願を捧げる形になったティルクグチ,同じく神に自分たちの願意を長々と訴えるクェーナやウムイなどがある。また宮古諸島では,神々の降臨・誕生から村落の創成などを述べたてて神を賛嘆するフサ,神々を崇べる意味のタービ,同じく神々を賛美するピャーシ,さらにそれらの神歌の要素を取りながら祖先神の偉業などを壮大に叙述するニーリなどがある。また八重山諸島では,神自身が述べるカンフチ,神に願いごとを捧げるニガイフチなどがある。…

※「ふさ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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