フレノシン

化学辞典 第2版 「フレノシン」の解説

フレノシン
フレノシン
phrenosine

N-2-hydroxytetracosanoylgalactocerebroside.C48H93NO9(828.27).セレブロンともいう.構成脂肪酸としてフレノシン酸(セレブロン酸)を有するβ-D-ガラクトセレブロシド.脳,神経組織,脊髄などに含まれる.針状または小板状結晶.融点212 ℃.+4.5°(10% ピリジン).熱ジオキサン,ブタノールクロロホルム,ピリジンに可溶,エタノール,ベンゼンに不溶.種々の2-ヒドロキシ脂肪酸を含むものをフレノシン形,直鎖脂肪酸を含むものをケラシン形として区別されている.[CAS 37211-11-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android