フレボディウム(その他表記)Phlebodium

改訂新版 世界大百科事典 「フレボディウム」の意味・わかりやすい解説

フレボディウム
Phlebodium

ダイオウウラボシ属ともいい,ウラボシ科の常緑多年生シダ植物の1属。熱帯アメリカ原産の大型の植物で,オオエゾデンダ属Polypodiumに近く同属とされることもある。2種あり,ともに観賞用として温室で栽培される。根茎は太く匍匐(ほふく)し,黄褐色の大型披針形のふさふさした鱗片でおおわれる。葉柄は長く,1mに達する。葉身は単羽状深裂し,裂片は全縁,不規則に波うち,葉の裏は粉白を帯びる。葉脈は網目状に複雑に結合し,少数の外向きの遊離脈がある。胞子囊群は結合脈の頂端につき,大型,包膜はない。胞子は二面体形で平滑,白黄色。園芸用に栽培されるのはダイオウウラボシ(コガネウラボシともいう。英名hare's-foot fern,golden polybody)P.aureum(L.)J.Sm.とその園芸品種が多いが,P.decumanum(Willd.)J.Sm.もまれに見られる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 光田

関連語をあわせて調べる

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む