ヘキサヒドロキソアンチモン酸塩(読み)ヘキサヒドロキソアンチモンサンエン

化学辞典 第2版 の解説

ヘキサヒドロキソアンチモン(Ⅴ)酸塩
ヘキサヒドロキソアンチモンサンエン
hexahydroxoantimonate(Ⅴ)

M[Sb (OH)6].Sbのヘキサヒドロキソ錯体.組成からM2H2Sb O7nH2O(ピロアンチモン酸塩),あるいはMSbO3nH2O(メタアンチモン酸塩)とみなされたが誤称である.K塩は,SbCl3のHCl酸性水溶液を濃KOH水溶液で中和して,KMnO4で酸化すると生成する.あるいは,粉末SbとKNO3との混合物を赤熱反応させ,冷却後KOHで処理してつくる.また,Sb2O5とKOHの反応でも得られる.たとえば,Na[Sb(OH)6]は正方晶系結晶で,正方にひずんだ塩化ナトリウム型構造.[Sb(OH)6] はほとんど正八面体型.Sb-O1.97 Å.Naもほとんど正八面体型にOで囲まれている.Na-O2.32 Å.Li,K塩は水に可溶,ナトリウム塩は水に難溶.K塩は,陽イオン定性分析で,ナトリウムイオンの確認用に用いられる.[CAS 10090-54-7:K2H2Sb2O7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む