正方(読み)セイホウ

精選版 日本国語大辞典 「正方」の意味・読み・例文・類語

せい‐ほう‥ハウ【正方】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 各辺の長さの等しい四角。ましかく。正方形。〔柳宗元‐柳州山水近治可游者記〕
  3. 真正面。まっすぐ前。また、直立すること。
    1. [初出の実例]「御社の正方は戌亥にて、志賀の嶋にむかへり」(出典:筑紫道記(1480))
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼上〕
  4. 正しいこと。方正。〔晉書‐楽志下〕
  5. 正しい方法。正規の処方。また特に、秘密の調薬法に対して一般にとり行なわれている薬物調法をさしていう。
    1. [初出の実例]「五霊膏、豆蔲散等之方被懇望之間令相伝之、但豆蔲散非正方、別而秘方之間如此」(出典:言継卿記‐永祿九年(1566)九月二五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む