べき集合(読み)べきしゅうごう(その他表記)power set

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「べき集合」の意味・わかりやすい解説

べき集合
べきしゅうごう
power set

集合 M のすべての部分集合の集合を,M のべき集合と呼んで,2M で表わす。この場合 M の部分集合としては,M 自身と空集合を含める。たとえば,集合 M={abc} のべき集合は {} ,{a} ,{b} ,{c} ,{ab} ,{ac},{bc} ,{abc} という 8=23 個の集合を元とする集合である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のべき集合の言及

【集合】より

…すなわち,♯(A)が無限の濃度,♯(A)≧♯(B)>0ならば,♯(A)×♯(B)=♯(A)である。
[べき集合]
 集合Mの部分集合全体のなす集合Pを,Mのべき集合という。Pの濃度は2♯(M)であり,このことは,Mの各部分集合Aに対して,その特性関数,すなわち,M上次のように定義された関数fA[aAならfA(a)=1,aAならfA(a)=0]を対応させれば,Pと{0,1}Aとの1対1対応になることからわかる。…

※「べき集合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む