ベンジル酸転位(読み)ベンジルサンテンイ

化学辞典 第2版 「ベンジル酸転位」の解説

ベンジル酸転位
ベンジルサンテンイ
benzilic acid rearrangement

ベンジルのような1,2-ジケトンを水酸化アルカリと加熱すると,炭化水素基Rの転位を起こし,ベンジル酸のようなα-ヒドロキシカルボン酸を生じる反応.

ベンジルのような芳香族ジケトンだけでなく,脂肪族の1,2-ジケトンでも起こる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のベンジル酸転位の言及

【ベンジル】より

…還元すればデオキシベンゾインとなる。水またはエチルアルコール中で,強アルカリの作用によりベンジル酸転位が起こり,ベンジル酸になる。 反応性に富むカルボニル基を分子内に二つもつため,複素環化合物の合成に頻繁に利用される。…

※「ベンジル酸転位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android