モンカダ兵営(読み)モンカダヘイエイ

デジタル大辞泉 「モンカダ兵営」の意味・読み・例文・類語

モンカダ‐へいえい【モンカダ兵営】

Cuartel Moncadaキューバ南東部の都市サンティアゴ‐デ‐キューバにある旧兵営。19世紀半ばに刑務所として建造。1953年7月26日、カストロ率いる小隊が親米のバティスタ政権打倒を掲げ、この兵営を襲撃したことで知られる。現在は、キューバ革命を記念する博物館となっている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のモンカダ兵営の言及

【キューバ革命】より

…フィデル・カストロの指導のもとにキューバで行われた,ラテン・アメリカにおける最初の社会主義革命。
[反乱の開始]
 〈すべてはモンカダから始まった〉といわれるように,キューバ革命は,1953年7月26日,カストロが率いる反乱グループが東部オリエンテ州のサンチアゴ・デ・クーバ郊外にあるモンカダ兵営を襲撃することによって始まった。襲撃の狙いは,兵営を占拠して武器を奪取し,ラジオ放送を通じて前年3月にクーデタで政権に就いたF.バティスタを打倒するよう全国民に呼びかけることであった。…

【サンチアゴ・デ・クーバ】より

…19世紀から20世紀にかけてのキューバ近・現代史の主要な事件の舞台となった所で,1898年の対スペイン独立戦争の際は戦場となり,休戦協定も同市内で調印された。同市郊外には1953年にカストロらが襲撃してキューバ革命の発端となった有名な元モンカダ兵営がある。史跡や歴史関係の博物館が多く,市内にはキューバの国父と呼ばれるホセ・マルティが埋葬されている墓地もある。…

※「モンカダ兵営」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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