ユーマ族(読み)ユーマぞく(その他表記)Yuman

翻訳|Yuman

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユーマ族」の意味・わかりやすい解説

ユーマ族
ユーマぞく
Yuman

広義にはコロラド川下流地域に住み,ユーマ語族に属する言語を話す北アメリカインディアン総称。大きく2つに分れ,一つはコロラド川下流,ヒラ川中流域の川のユーマで,モハーベ,ハルチドーマ,狭義のユーマ,ココパ (マリコパを含む) の諸民族がいる。もう一つはグランドキャニオンの南に住む高原ユーマで,ワラパイ,ハバスパイ,ヤバパイの諸民族が含まれる。このほかカリフォルニア州にディエケーニョ族とカミア族が住む。川のユーマは本来農耕民であったが,高原ユーマは採集狩猟を主としていた。全体としてユーマ諸族はそれぞれ民族意識をもち,村ごとにまとまってはいるが,明確な政治組織はない。現在は大小指定居留地に分散しており,総人口は 4000人以上と推定される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む