ラグランジュの渦定理(その他表記)Lagrange's vortex theorem

法則の辞典 「ラグランジュの渦定理」の解説

ラグランジュの渦定理【Lagrange's vortex theorem】

(1) 流体のある部分が初期に渦なし運動をしていたとすると,その実質部分は渦なし運動を持続する.

(2) ある時刻渦度が0でなかったとすると,その実質部分は以後も0でない渦度をもつ.

この2か条は,まとめると「渦は新たに発生することも,また消滅することもない」ということにもなる.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のラグランジュの渦定理の言及

【渦】より

…粘性が無視できて摩擦によるエネルギーの散逸がない完全流体では,外力が非回転力(保存力)であるような場合には,渦のない流体部分から新しく渦ができることはなく,またいったん生じた渦は決して消滅することはない。これをヘルムホルツの渦定理,またはラグランジュの渦定理という。しかし実際には,粘性のきわめて小さい流体でも,物体面に角があったり,流速がある限度を超過したりすると,境界層が物体面からはがれて流れの中に渦が現れることになる。…

※「ラグランジュの渦定理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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