リンホトキシン

化学辞典 第2版 「リンホトキシン」の解説

リンホトキシン
リンホトキシン
lymphotoxin

細胞傷害性のリンホカインで,腫瘍壊死因子β(tumor necrosis factorβ,TNFβ)ともよばれる.主としてT細胞から分泌される25 kDa のタンパク質で,がん細胞などを死滅させる.同族分子に単球マクロファージ由来のTNFα(17 kDa)がある.これらは同じ受容体を介してはたらくと考えられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のリンホトキシンの言及

【リンホカイン】より

…ごく微量で標的リンパ系細胞に強力に作用して,細胞性免疫応答を発現させたり調節したりする。おもなものにマクロファージ遊走阻止因子macrophage(migration)inhibitory factor(MIFと略記),白血球遊走阻止因子leucocyte inhibitory factor(LIFと略記),リンパ球の分裂を促進するマイトジェン因子mitogenic factor(MFと略記),リンホトキシンlymphotoxinなどがあり,インターフェロンをも含めることがある。なお,近年では広義にマクロファージが産生するモノカインmonokine(インターロイキンinterleukin‐1ともいう)や非リンパ球が産生するサイトカインcytokineなどをも含める場合が多い。…

※「リンホトキシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android