ルール形成戦略(読み)るーるけいせいせんりゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルール形成戦略」の意味・わかりやすい解説

ルール形成戦略
るーるけいせいせんりゃく

各国の、あるいは国際的な規制策定において、日本政府や日本企業が有利になるよう初期段階から参画すること。2014年(平成26)7月、経済産業省が通商政策局に「ルール形成戦略室」を新設した。まずはミャンマー政府が日本の車検制度を、ベトナム政府が日本の省エネ基準を導入することを目ざす。ドイツ、アメリカ、フランスなどは企業と政府が一体となり、電圧基準や交通システムなどの基盤部分において、自国企業に有利なルールが導入されるようロビー活動を展開している。その結果、日本企業の海外進出が妨げられている面がある。この戦略により、国外で日本ですでに使用しているルールの普及が進めば、日本で販売している製品をそのまま輸出できるケースが増えるため、競争面で有利になる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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