アチェー王国(読み)アチェーおうこく(その他表記)Atjeh

旺文社世界史事典 三訂版 「アチェー王国」の解説

アチェー王国
アチェーおうこく
Atjeh

16〜20世紀の,スマトラ島北西部のイスラーム王国
交通の要衝にあたり,香辛料貿易で繁栄した。17世紀に最盛期を迎えるが,同世紀末より内紛が続き,1873年オランダとの間にアチェー戦争勃発。アチェー軍はゲリラ戦によってオランダ軍を苦しめるが,1903年スルタンが降伏し,12年には組織的抵抗も終了した。インドネシア独立後特別州とされたが,アチェー州の分離独立を求めるゲリラ(GAM)が武力抗争を続けている。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android