コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

抵抗 ていこう drag; resistance

7件 の用語解説(抵抗の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

抵抗
ていこう
drag; resistance

抗力ともいう。流体中を運動する物体が,進行方向に対し逆向きに受ける力をいう。流体が物体表面に及ぼす力は,表面に垂直な圧力と,平行な粘性力との 2成分に分けられる。抵抗のうち,圧力だけの合力から成る部分を圧力抵抗,粘性力だけの合力を粘性抵抗または摩擦抵抗という。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

てい‐こう〔‐カウ〕【抵抗】

[名](スル)
外部から加わる力に対して、はむかうこと。さからうこと。「権力に抵抗する」「大手資本の進出に地元の商店会が抵抗する」
すなおに受け入れがたい気持ち。反発する気持ち。「相手の態度に抵抗を感じる」「一人で入るには抵抗がある」
流体中を運動する物体が流れから受ける、運動方向と逆向きの力。
電気抵抗」の略。
[用法]抵抗・反抗――「むやみに抵抗(反抗)したって仕方がない」など、手向かう意では相通じて用いられる。◇「抵抗」は他からの力に張り合い、それを退けようとすることに重点がある。「誘惑に抵抗する」「市民の激しい抵抗にあう」「病魔への抵抗にも限界があった」◇「反抗」は外からの力、特に権威・権力にさからおうとすることに重点がある。「反抗」が否定的に評価されることがあるのはそのためである。「理由なき反抗」「親に反抗して家を出る」◇類似の語に「反発」がある。他の人の意見・考え方にさからう点で「抵抗」と相通じて用いられる。「友人の反発を招く」「上司の発言に反発する」

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

抵抗【ていこう】

(1)物体が流体中を運動するとき流体から受ける力のうち,運動と逆方向の成分。物体が流体から受ける力は,面に垂直な圧力の合力による圧力抵抗と,面に平行な方向に働く摩擦力による摩擦抵抗に分けられる。
→関連項目減衰器

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ていこう【抵抗 resistance】

精神分析の用語。患者は意識的には病気を治したいと思って精神分析者のもとにやってくるわけであるが,分析治療が始まると,しばしば無意識的に治療の進行を妨げるようなことをする。これを抵抗といい,自由連想(自由連想法)をやっても何も心に浮かんでこなかったり,逆にむやみにしゃべりつづけたり,いったん納得したはずの解釈に愚にもつかぬ文句をつけたりするなどの言動を指す。患者は,たしかに神経症に苦しんではいるが,他方では神経症になることによって葛藤から逃れ,歪められた形ではあるが自分の立場を強くすることができているわけで,神経症に執着してもいる。

ていこう【抵抗 resistance】

抵抗力,または抗力ということもある。流体中を運動する物体に働く力のうちで,進行方向と逆方向の成分。流れの中におかれた物体では流れの方向に働く。抵抗をD,液体の密度をρ,流体と物体の相対速度をU,物体の断面積,あるいは代表長さの自乗に相当する量をSとしたとき,CDD/(1/2ρU2S)で定義される無次元数CD抵抗係数と呼ぶ。また流体が物体面に及ぼす応力のうち,面に垂直な圧力の合力によるものを圧力抵抗(物体の形状により著しく異なるので形状抵抗ともいう),接線方向に働く摩擦力によるものを摩擦抵抗と呼ぶ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ていこう【抵抗】

( 名 ) スル
外から加えられる力に逆らったり、張り合ったりすること。手向かうこと。さからうこと。 「 -すると撃つぞ」 「官軍に-する」
そのまま素直には受け入れがたい感じ。反発したい感じ。抵抗感。 「そういう言い方には-がある」
運動する物体に対し、運動と反対の方向に作用する力。抗力。 「空気の-を少なくする」 「摩擦-」
「電気でんき抵抗」の略。 〔「英和対訳袖珍辞書」(1862年)に英語 resistance の訳語として載る。その後、物理学などで用いられる〕

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

抵抗
ていこう

(1)流体中を物体が動くときに、流体から物体に作用する力のうち、物体の運動を妨げようと働く力のこと。物体表面付近では流体の粘性のために境界層が生じ、その部分では、物体表面に垂直に働く力(圧力)と平行に働く力(摩擦応力)が生ずる。物体表面全体にわたって圧力を積分して、物体の運動方向の逆向きの圧力が残っている場合、圧力抵抗が存在するという。完全流体の場合、圧力抵抗は働かない。粘性による抵抗=摩擦抵抗の例は、水中での運動のときや、鉄球が水飴(みずあめ)に沈んでいくときなど、日常においてなじみ深い。飛行機の翼の場合、翼の端から渦が発生し後ろへ引きずっている。この渦のため翼の近くで下向きの空気の流れが誘導され、上昇しようとする飛行機に対し下向きの力が生ずる。これを誘導抵抗という。
(2)一様な導線を流れる電流の強さJは、導線の両端にかけられた電位差Vに比例し(オームの法則)、その比例係数Rを電気抵抗という。電気抵抗は、電流の強さJや電位差Vにはよらず、導線の種類・太さ・長さ・温度などで決まる。金属導体では、電流は、自由電子が電位差に伴う電場Eを受けて流れるために生ずる。このとき、熱運動をしている金属原子や不純物原子と衝突して、自由電子の流れが妨げられることが電気抵抗の原因である。金属の温度を下げていくと、原子の熱運動が小さくなるため抵抗は小さくなる。ある特殊な金属(水銀・鉛など)では、ある有限の温度で電気抵抗がゼロになる。この現象を超伝導という。[池内 了]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の抵抗の言及

【精神分析】より

… さて,治療の実際は,たとい順調にはじめられたようにみえても,早晩,患者の連想はとどこおるようになる。これは患者の自我のなかに意識的・無意識的な抵抗が生じることに基づく。この抵抗は,患者自身が認めたくない衝動を無意識へと押し戻した自我の働きと同一のものである。…

【抗力】より

…垂直抗力だけしか働かない面は滑らかであるという。また航空力学などでは,流体中を運動する物体に流体が及ぼす力のうち,物体の運動を妨げる向きに働くものを抗力dragという。【小出 昭一郎】。…

【船型】より

…潜水型はいわゆる潜水艦の船型で,高い水圧を受けるので回転体に近い形状をしている。深い水中を航走するときは,造波抵抗を受けないので,30ノット以上の速力を出すことも可能である。滑走型は水面上を滑走することによって揚力を受ける型式で,小型かつ高速で航走するレーサー,プレジャーボート,軍用艇などに採用される。…

【翼】より

…以下では航空機の固定翼について述べ,回転翼については〈ヘリコプター〉の項目を参照されたい。
【翼の働き】
 翼に限らず物体が空気中を動くと,空気抵抗を受けると同時に,多くの場合大なり小なり上向きか下向きの空気の力も受ける。そこで動く物体に働くこれらの空気力を,進行方向に平行な抗力(抵抗といってもよい)と直角な揚力とに分けて考える。…

※「抵抗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

抵抗の関連キーワード外力外圧自壊添わる内発付加わるピエゾ効果武力攻撃ピエゾ光学効果ピエゾ磁気効果

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

抵抗の関連情報