インド洋植民地(読み)いんどようしょくみんち(英語表記)British Indian Ocean Territory

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インド洋の中央部に浮かぶサンゴ礁性の小島群チャゴス諸島からなるイギリスの植民地。面積78平方キロメートル、イギリス人の永住民はいない。1965年11月、イギリス領モーリシャスの属領であったチャゴス諸島、イギリス領セイシェルの属領であったファルクーハー諸島、アルダブラ諸島、デローシュ島を集めて形成された。その後、76年のセイシェル独立の際ファルクーハー諸島などはセイシェルに返還した。その後インド洋をめぐる東西の戦略上の重要性が急に浮上し、注目を浴びた。70年に始まったソ連のインド洋進出作戦に対抗し、すでに66年にイギリスとアメリカで締結していたインド洋植民地の防衛協定に基づき、チャゴス諸島南部のディエゴ・ガルシア島は、イギリス軍の基地に加えて、アメリカによる基地の拡張強化が進んだ。

[赤阪 賢]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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