オウ(アウ)・イク(ヰク)・くま(漢字)

普及版 字通 の解説


16画

[字音] オウ(アウ)・イク(ヰク)
[字訓] くま

[説文解字]

[字形] 形声
声符は奧(奥)(おう)。奧は室の西南隅、神を祀る最も奥深いところ。〔説文〕十四下に「水の隈(わいがい)なり」とあり、山川のいりくんだところをいう。そこに神を迎えて祀る。(ふ)は神の陟降する神梯の象。山川の聖所をいう。

[訓義]
1. くま、ふかくいりくんだところ。
2. 奥に通じ、ふかくかくれたところ。
3. 燠(いく)に通じ、あたたか。
4. 墺に通じ、おか、くが。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 なり、久牟志良(くむしら)〔名義抄 カクル 〔字鏡集〕 クマ・ホトリ・キシ・カクル

[語系]
・奧・燠・澳uk iuk、墺iukは同声。みな奧の声義を承ける。幽・窈yu、・杳yと声義の関係がある。

[熟語]

[下接語]
・隅・荒・四・井・塗・隈

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android