カラート(その他表記)Kalāt

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラート」の意味・わかりやすい解説

カラート
Kalāt

パキスタン南西部,バルチスターン州,カラート県の県都。クウェッタ南南西約 130kmにある。 15世紀からイギリスに占領された 1839年まで,オマーンから移住したミルワリ族の町であった。コムギ羊毛,岩塩の取引中心地。ほかに手工芸品がある。人口1万 1037 (1981) 。

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世界大百科事典(旧版)内のカラートの言及

【バルーチスターン】より

… チャーガイ山脈の南麓を東西に走り,クエッタ南西のボーラーン峠を経て,スライマーン,キルタール両山脈の接点にくさび状にはいりこむシビー凹地に至る交通路は,古代より重要な東西交渉路の一つであった。バルーチ族は,17世紀以来,現在パキスタン領になっているカラートに拠る地方領主によって統一されていたが,英領インドに従属化していく過程で,1872年,バルーチ族の意向を無視してイランとの国境が強引に画定され,バルーチ族は二つに引き裂かれた。イラン側のバルーチスターンに残されたバルーチ族は約20万人(1970年代の推計)いるといわれる。…

※「カラート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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