クダマキ(読み)くだまき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クダマキ」の意味・わかりやすい解説

クダマキ
くだまき / 管巻

繭や綿から糸をとったり、撚(よ)り合わせたりする糸繰り車の部品で、糸を巻く小さな軸をさし、糸を紡ぐときに生じるぶうぶうという音の連想から、うるさく鳴くキリギリス類の昆虫クツワムシがこの名でよばれた。また、地方によってはウマオイムシヤブキリなどをさすこともある。

[山崎柄根]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のクダマキの言及

【クダマキモドキ】より

…樹上にすみ,本州以南,台湾,東南アジアに分布する。江戸時代にはクツワムシやウマオイなどをさして,その鳴声が,機織のとき紡車を巻く音のようだとして〈クダマキ(管巻)〉といっていたようで,クダマキモドキの名は,それらに似た虫という意である。体長は雄23mm内外,雌30mm内外,前翅長約45mm。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」