連想(読み)レンソウ

デジタル大辞泉 「連想」の意味・読み・例文・類語

れん‐そう〔‐サウ〕【連想/×聯想】

[名](スル)
ある事柄から、それと関連のある事柄を思い浮かべること。また、その想念。「雲を見て綿菓子を―する」
心理学で、ある観念の意味内容・発音外形類似などにつれて、他の観念が起きてくること。観念連合。→連合2
[類語]想像推測臆測おくそく仮想想見空想夢想幻想妄想幻覚架空こしらえ事作り事空事絵空事でっちあげイマジネーションファンタジーイリュージョン

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精選版 日本国語大辞典 「連想」の意味・読み・例文・類語

れん‐そう‥サウ【連想・聯想】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] association の訳語 ) あることばを聞いたり、ある物を見たりしたとき、それに関連のあることばやことがらを思い浮かべること。心理学などでは、性格や深層心理を明らかにする手がかりとして用いる。連感。
    1. [初出の実例]「夕々の空の上 替るももちの面影を 替らぬ愛に眺むれば ただ聯想の端となる」(出典:天地有情(1899)〈土井晩翠〉夕の思ひ)

連想の補助注記

「連」は「聯」の書き換え。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連想」の意味・わかりやすい解説

連想
れんそう
association

観念連合ともいう。「山」という観念から「川」という観念を思い浮べるように,諸観念間にある結合があり,一方から他方が引出されるという心的事実をいう。連想を重視したのはイギリス連想学派で,J.ロックが初めてこの語を用いたといわれている。連想の基本的形式は,D.ヒュームによれば類似性,時空的接近および因果関係によるとされている。連想テストである語を提示し,それに即応して他の観念が自由に心に浮ぶような場合を自由連想といい,特定の仕方で反応することを求める場合,たとえば反対語で答えさせるとか,同じ意味の他の語を言わせるとかする場合を制限連想という。このような連想法は精神状態を診断するのに用いられる。

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改訂新版 世界大百科事典 「連想」の意味・わかりやすい解説

連想 (れんそう)
association

一般に,ある言葉を聞いたりあるものを見たりしたとき,それらと関連のある言葉や事柄を思い浮かべること,およびそのような心の働きをいう。哲学,心理学,精神分析などの領域で重視される。その意義については〈観念連合〉〈自由連想法〉〈精神分析〉の各項目を参照されたい。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「連想」の意味・わかりやすい解説

連想
れんそう
association

ある意識内容表象、観念、概念など)が他の意識内容に付随しておきてくること、刺激と反応が結合することをいう。

[編集部]

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