トコトリエノール

栄養・生化学辞典 「トコトリエノール」の解説

トコトリエノール


 ビタミンE同族体活性トコフェロールより弱い.α,β,γの3種類の活性のある主な異性体が知られており,α-トコトリエノールは5,7,8-トリメチルトコトリエノール,β-トコトリエノールは5,8-ジメチルトコトリエノール,γ-トコトリエノールは7,8-ジメチルトコトリエノール,δ-トコトリエノールは8-メチルトコトリエノールともいう.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトコトリエノールの言及

【ビタミン】より

…これによって,腎石灰化症や腎組織の壊死,腎不全や高血圧症などが発症する。
[ビタミンE]
 抗不妊因子として発見された脂溶性ビタミンで,天然にはα‐,β‐,γ‐ならびにδ‐トコフェロールtocopherolと,α‐,β‐,γ‐ならびにδ‐トコトリエノールtocotrienolの8種類が知られる。α‐トコフェロールは自然界に最も広く分布し,ビタミンEとして普遍的な生物活性を示している。…

※「トコトリエノール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android