パラード

デジタル大辞泉プラス 「パラード」の解説

パラード

ロシア出身の振付家レオニード・マシーンによるバレエ(1917)。原題《Parade》。初演はセルゲイ・ディアギレフ率いるバレエ・リュス。台本ジャン・コクトー、美術パブロ・ピカソ、音楽エリック・サティ。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のパラードの言及

【アバンギャルド】より

…【武田 明倫】
【舞踊】
 舞踊のアバンギャルドは未来主義と共に登場した。まずその嚆矢はディアギレフのバレエ・リュッスが1917年に上演した《パラード》である。サティの音楽,ピカソの美術,コクトーの台本そしてマシーンの振付によって上演された。…

【サティ】より

…自分で台本を書き,作曲したナンセンスな音楽劇《メデューサの罠》(1913)は,ダダ(ダダイスム)以前のダダの作品として,今日高く評価されている。コクトーの台本,ピカソの舞台美術によるバレエ《パラードParade》(1917)の音楽には,タイプライター,汽笛,ピストルその他の騒音を加えて,スキャンダルとなる。1920年以後は,ピカビア,デュシャンらのパリのダダ運動に参加。…

【バレエ・リュッス】より

…これは第1次大戦とロシア革命によりディアギレフが故国を失ったこと,およびロシアからの踊り手補給の道が断たれたことと関係があろう。まずコクトーの台本,ピカソの舞台美術,サティの音楽による未来派の作品《パラードParade》(1917)となって現れ,同じくピカソの美術による《三角帽子》(ファリャ曲。1919)の上演,ドラン(《奇妙な店》1919),マティス(《うぐいすの歌》1920)の起用という美術家重視の方向へ引き継がれる。…

※「パラード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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