… 小脳皮質を顕微鏡で調べると,きわめて規則的な幾何学的な構造をしている。プルキンエ細胞と呼ばれる大型の神経細胞が1層に並び,皮質表面に向かって伸びるその樹状突起の間を多数の平行繊維と呼ばれる無髄繊維が走り,分子層を形成している。プルキンエ細胞層の下には顆粒層があり,平行繊維の起源である小型の顆粒細胞が多数含まれている。…
…50年プラハにもどり,生理学の教授となり,死ぬまでその職にあった。おもな業績としては,人の神経細胞に核を発見(1836),T.シュワンより2年早く細胞説を提唱(1837),繊毛運動の発見(1835),鳥の胚盤胞の発見,人体各部の微細構造の記載,ミクロトームの最初の使用,小脳皮質内のプルキンエ細胞の発見などがある。また感覚生理では視覚について業績が多く,照度をしだいに低くすると,色がしだいに短波長側に移動してみえる現象は,プルキンエ現象と呼ばれている。…
※「プルキンエ細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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