マイクロビーズ(読み)まいくろびーず(英語表記)microbeads

デジタル大辞泉 「マイクロビーズ」の意味・読み・例文・類語

マイクロビーズ(microbeads)

研磨剤や歯磨き粉などに使用される微小なプラスチック粒子。マイクロプラスチック一種

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「マイクロビーズ」の解説

マイクロビーズ

直径が0.5ミリ以下のプラスチック粒子のこと。肌の古くなった角質や汚れを除去する作用があるとされ、洗顔料・歯磨き粉・化粧品などに広く用いられている。日本では1980年代にマイクロビーズを含んだ洗顔料がヒットし、「スクラブ」との名称で一気に広まった。しかしマイクロビーズには毒素や汚染物資などを吸収する性質があり、微細であるため多くが自然界に放出されて有害物質を含んだマイクロビーズを魚などが取り入れ、それを人間が食することから、2012年頃より環境面での問題が本格的に指摘されてきている。それを受け、ユニリーバ・P&G・ロレアル・資生堂などが自社製品からマイクロビーズを排除していくことを発表。15年12月28日には、米国で「マイクロビーズ除去海域法」が成立している。

(2016-2-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android