ユニコーン企業(読み)ゆにこーんきぎょう

知恵蔵の解説

ユニコーン企業

企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す。ベンチャー企業への投資を専門的に行う投資会社を「ベンチャーキャピタル(venture capital)」と呼ぶが、「ユニコーン企業」という言葉は、ベンチャーキャピタルの一つである、米カウボーイ・ベンチャーズの創業者が使い始めたといわれている。ユニコーン(Unicorn)は、額に一本の角が生えた伝説の生き物であり、ユニコーン企業は、ベンチャーキャピタルを始めとする投資家から、ユニコーンのようにまれで、巨額の利益をもたらす可能性のある企業として注目されている。
現在は上場しているフェイスブック社やツイッター社も、かつてはユニコーン企業であった。2015年1月に米フォーチュン誌が公開したリストによると、ユニコーン企業は、80社以上存在し、フェイスブック社やツイッター社のようなSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を営む企業だけではない。同誌で取り上げられている代表的な企業には、中国のシャオミ(小米科技・Xiaomi)、米国のウーバー(Uber)、エアビーアンドビー(Airbnb)、 ピンタレスト(Pinterest)、ドロップボックス(Dropbox)などがある。
シャオミは、スマートフォンなどのハードウエアメーカーで、スマートフォンのシェアは世界3位。企業の評価額は460億ドル。ウーバーは、スマートフォン経由で、ハイヤーのような運転手付きの高級車を呼ぶことができるサービスを提供しており、評価額は412億ドル。
また、エアビーアンドビーは、世界各国の現地の人たちが、自宅などを宿泊施設として提供するインターネット上のサービスを提供する企業で、評価額は200億ドル。ピンタレストは、画像に特化したSNSを提供し、評価額は110億ドル。そして、ドロップボックスは、スマートフォンやパソコンのデータを共有できるオンラインストレージサービスを提供しており、評価額は104億ドルだ。

(横田一輝 ICTディレクター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ユニコーン企業

企業価値が10億ドル以上と評価される未上場のベンチャー企業。創業10年以内の企業を指すことが多い。起業が盛んな米国でも、企業価値が高くて創業間もない企業は少ないことから、「うわさは聞くが、だれも見たことがない」という、ギリシャ神話に出てくる伝説の一角獣の名前に例えられた。約2年前から、IT企業が集積する米シリコンバレーで使われ始めた。

(2015-08-21 朝日新聞 朝刊 1経済)

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デジタル大辞泉の解説

ユニコーン‐きぎょう〔‐キゲフ〕【ユニコーン企業】

企業評価額が10億ドル以上の非上場ベンチャー企業。
[補説]数が非常に少ないこと、また、有望なビジネスモデルをもちながら実質的な製品やサービスを生み出せていない状態を、幻の動物ユニコーンになぞらえたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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