サービス(読み)さーびす(英語表記)Robert William Service

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サービス」の意味・わかりやすい解説

サービス
Service, Robert William

[生]1874.1.16. ランカシャー,プレストン
[没]1958.9.11. ランシウ
カナダ詩人イギリスに生れ,グラスゴーの公立学校を卒業。 1894年カナダに移住し,ビクトリアのカナダ商業銀行に勤務。ユーコンホワイトホースドーソンに転勤し,8年間のユーコン地方滞在中に『探鉱者の歌』 Songs of a Sourdough (1907) などの詩集を出して,絶大な人気を博した。 1912~13年のバルカン戦争には『トロント・スター』紙の特派員として活躍。第1次世界大戦にはカナダ軍医療隊員として従軍し,戦争体験記を出版。 12年からヨーロッパ,おもに南フランスのリビエラに住んだ。自伝2巻のほか,『太陽を愛するものの歌』 Songs of a Sun Lover (47) など,詩集多数。

サービス
service

音楽用語イギリス国教会において,早祷,晩祷でのカンティクルと聖餐式の歌われる部分に作曲したものをいう。早祷式にはテ・デウムとベネディクツスが,晩祷式にはマニフィカトとヌンク・ディミッティスが,聖餐式にはキリエ,サンクツス,グローリアなどが用いられ,これらすべてを含むものをフル・サービスという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サービス」の意味・わかりやすい解説

サービス(Robert William Service)
さーびす
Robert William Service
(1874―1958)

カナダの詩人。イギリス生まれ。22歳のときカナダに移住した。ユーコン準州で銀行員を勤めるかたわら、北方の厳しい自然のなかに生きる人間を材にとった詩を書いた。リズミカルな伝承バラッドを思わせる語り口を駆使した『サウアドー(北方男)の唄(うた)』(1907)や『チーチャコ(新参者)のバラッド』(1909)などの詩集で一躍カナダでもっともポピュラーな詩人となった。1912年にカナダを去りヨーロッパに居を定めた。カナダで生活したのは十数年にすぎないが、カナダ北方の自然と人間とを歌った民衆詩人としてその名は不滅である。いまなお親しまれている多くの詩編のほか、数編の通俗ロマンス、2巻の自伝(1945、48)などを残した。

[平野敬一]


サービス(財・サービス)
さーびす

財・サービス

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