リレーアタック(読み)りれーあたっく(英語表記)Relay Attack

デジタル大辞泉 「リレーアタック」の意味・読み・例文・類語

リレー‐アタック(relay attack)

スマートエントリー機能を悪用し、自動車を窃盗する手口の一。犯行グループの一人が自動車の所有者に近づき、鍵から発せられる微弱な電波受信。その電波を増幅して自動車まで中継し、窃盗役が開錠する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「リレーアタック」の解説

リレーアタック

スマートキー特性を悪用した車両窃盗手法。スマートキーは車両とキーが発する電波を互いに受信することで電子IDを照合し、ドア施錠解錠エンジン始動を行う仕組みとなっている。通常はキーが車両の周囲約1メートル以内になければ作動しないが、犯行グループは車両から離れた運転者に近づき、キーが常時発する微弱な電波を特殊装置で受信・増幅して仲間に送信し、電波を車両までリレーすることによって解錠を可能としている。2017年時点における日本での被害件数は不明だが、海外では発生が確認されていることから、警察庁が注意を呼び掛けている。

(2017-5-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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