万能指示薬(読み)バンノウシジヤク

化学辞典 第2版 「万能指示薬」の解説

万能指示薬
バンノウシジヤク
universal indicator

広いpH領域で多数変色域をもつ酸塩基指示薬.数種類の酸塩基指示薬を混合してつくる.被験溶液のおよそのpH値を知るために使われる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の万能指示薬の言及

【指示薬】より

…たとえばメチルレッドとブロムクレゾールグリーン(表1参照)を1対1の割合で混合すると,酸性では赤色,pH5.1では無彩色(薄灰色),それよりアルカリ性では緑色を呈するので,精度の高い中和滴定を行うことができる。万能指示薬universal indicatorも一種の混合指示薬であるが,これは数種類の指示薬を混合することにより,広いpH領域にわたって変色できるようにしたものである。たとえばジメチルアミノベンゼン,メチルレッド,ブロムチモールブルー,フェノールフタレイン,チモールフタレインを混合したものはpH2~10の範囲にわたって変色する。…

※「万能指示薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」