…リストの19曲からなる《ハンガリー狂詩曲》(1885)はそうしたラプソディの頂点をなす作品である。そのうちの数曲は管弦楽用に編曲され,19世紀後半以後の民族的性格の強い管弦楽用のラプソディ(ドボルジャークの《三つのスラブ狂詩曲》(1878),アルベニス(1887)やラベル(1908)の《スペイン狂詩曲》など)の創作を刺激した。なおブラームスのアルト独唱と男声合唱のための声楽曲《アルト・ラプソディ》(1869)は,ゲーテの《冬のハルツ紀行》の断片に作曲されたという点で,ラプソディの原義に近い作品である。…
※「三つのスラブ狂詩曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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