日本歴史地名大系 「丹後国御檀家帳」の解説
丹後国御檀家帳
たんごのくにおだんかちよう
一冊
別称 丹後御檀家帳
成立 一六世紀前半
分類 記録
写本 神宮文庫(二種)・舞鶴市井上金次郎氏・舞鶴市立西図書館糸井文庫
解説 伊勢外宮御師の檀那場手控帳である。その主を福井末高と記すが、伊勢に現存する福井一党系図に末高を称するものはみえない。また末尾識語に、天文七年より安永五年まで二二〇年、安永五年より慶応四年まで九二年、と記しているので天文七年成立といわれているが、内容は必ずしも天文七年時点の地域情勢を反映していない。丹後のうち加佐郡については記されず、各郡内にも記載されない地域がある。戦国期末の丹後の政治地図を示したものとして貴重。
活字本 丹後史料叢書「比丘尼城発掘調査報告書」(昭和五五年加悦町教育委員会刊)
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報