…また紀行論,旅論の2文は,ともに“おくのほそ道”の旅の体験を生かしたものと考えられる。貞享末年の発句と,こうしたやや後年の文章とが混在する本作が,芭蕉自身の手になる未定稿なのか,出版に際して版下を書いた乙州(おとくに)の編集によるものかをめぐっての論争に,まだ決着はついていない。だが,芭蕉自筆の旅論草稿や伊良湖崎紀行などが出現しており,しだいに乙州による編集の事実が明らかになってきている。…
※「乙州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...