朝日日本歴史人物事典 「交野女王」の解説
交野女王
8世紀末から9世紀前半にかけての貴族の女性。有智子内親王の母。天武天皇の孫・三原王の子である山口王の娘。大同2(807)年,嵯峨天皇との間に有智子内親王を生む。弘仁14(823)年,従五位上に叙せられる。有智子内親王が父上皇から漢詩の才を賞められたのに関連するか。『続日本後紀』の有智子伝には,嵯峨太上天皇の「幸姫」(愛妾),「王氏」と記されている。
(児島恭子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報