内山嘉吉(読み)ウチヤマ カキツ

20世紀日本人名事典 「内山嘉吉」の解説

内山 嘉吉
ウチヤマ カキツ

大正・昭和期の版画家,日中友好運動家 内山書店会長。



生年
明治33(1900)年12月9日

没年
昭和59(1984)年12月30日

出生地
岡山県

学歴〔年〕
丸亀中卒

主な受賞名〔年〕
倉石賞(第2回)〔平成2年〕

経歴
成城学園美術教師時代の昭和6年、作家魯迅の招きで版画講習会を行い、現代中国版画界の基礎をつくった。帰国後の10年、中国書籍を扱う内山書店を東京で開くなど、日中文化交流に貢献した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の内山嘉吉の言及

【内山完造】より

…29年以来,北四川路にあった内山書店は魯迅の住居に近く,魯迅は内山書店を応接室がわりに利用していたほどであった。中国へ木版画技法を伝えた内山嘉吉は完造の末弟である。完造はまた軽妙な口語文や気どらない語り口の講演を得意とし,生きた中国人の姿を日本人に伝えた。…

【木刻】より

…1936年,病床につきながら魯迅は《コルビッツ版画選集》を出版している。彼の木刻運動において特筆すべきは,日本の内山完造と弟の内山嘉吉の2人である。1931年,内山嘉吉を請じて,上海において木刻講習会をひらき,革命美術の創造運動を深めていった。…

※「内山嘉吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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